四十物谷

四十物谷 の読み方は

あいものや
です。

四十物谷(あいものや)という姓の由来は、生魚と干物の中間である「あいもの」を扱う商家の屋号が由来とされています。あいものの種類が40種類あったことから、屋号を「四十物」とし、明治時代の戸籍制度の導入の際に「谷」を姓として登録したという説が有力です。

四十物谷という姓は、富山県に多く、全国で約2,800人ほどがこの姓を名乗っています。富山県では、富山市、高岡市、滑川市、砺波市などに多く、特に富山市の四十物谷地区には、四十物姓の人たちが多く住んでいます。

また、近年は北海道にも四十物谷姓が多くみられるようになりました。これは、明治時代の北前船の航路に沿って、富山県から北海道に移住した人々がいたためと考えられています。

なお、四十物谷という姓は、山形県や長野県、新潟県などにも少数ながらみられます。

「あいもの」とは、生魚と干物の中間である、半干しにした魚や貝類のことです。江戸時代には、あいものは貴重な食料であり、高値で取引されていました。また、あいものは保存性にも優れているため、遠方への輸送にも適していました。

四十物谷という姓は、このようなあいものの製造・販売で栄えた商家の屋号が由来とされており、その歴史は古くからあります。