四十八願

四十八願 の読み方は

よいなら
です。

「四十八願」は、栃木県佐野市に多い名字です。全国の人口は、約100人ほどです。

由来は、大きく分けて2つあります。

1つは、栃木県佐野市にある「よいなら」という地名に由来する説です。この地名は、もともとは「黄泉野原(よみのはら)」という地名でした。黄泉野原は、死者を葬る場所だったことから、不浄の地として忌み嫌われていました。あるとき、この入り口で高僧が死んだ人を奉るために四十八の願を立て、弔う事にした。その後、そこが黄泉野原(あるいは「冥土の原」)と呼ばれ、そのよみのはらが訛って「よいなら」と呼ばれるようになったという。

もう1つは、仏教用語の「四十八願」に由来する説です。阿弥陀如来が法蔵菩薩のときに立てた48の誓願です。この地に阿弥陀寺があったことなどから、阿弥陀如来の四十八願に掛けて、「よいなら」と読むようになったという。

どちらの説が正しいのかは定かではありませんが、いずれにしても、この地に死者を弔うという仏教的な思想が深く根付いていることがうかがえます。

「四十八願」という名字は、とても珍しいため、覚えてもらいやすいというメリットがあります。しかし、その一方で、間違えやすいというデメリットもあります。

「四十八願」という名字を持つ人は、とても誇りに思っているそうです。